岩手県の盛岡といえば、全国的にも「冷麺」が有名です。岩手県外の人にとって、「冷麺」は岩手県をイメージさせる名物料理であると同時に、焼肉ともセットになっているイメージがあるのではないでしょうか。なんとなく「盛岡=冷麺=焼肉」といった図式ができあがってしまう他県民。
しかしコトはそう簡単ではありません!
盛岡をはじめとする岩手の人々は、もっと熱い心で冷麺を愛しているのです!多くの人が知っているようで実は知らない、盛岡冷麺の真実に迫ります。
これこそが本物の「盛岡冷麺」だ!
岩手県民が認める本物の冷麺にはいくつかのルールがあります。まずは、ジャガイモのでんぷんを使った麺を使用していること。
もちもちとコシのある、弾力性のある独特な面は、ジャガイモのでんぷんに秘訣があったのですね!
そして、トッピングも重要です。
肉や卵、野菜にキムチなどが乗っていることの多い冷麺ですが、絶対に欠かせないのが「フルーツ」です。りんごやスイカ、梨といった季節のフルーツが付け合せにの乗っていない冷麺は本物の盛岡冷麺にあらず!これが岩手の人々の共通認識となっているようです。
ちなみに、他県では冷やし中華や冷やしラーメンも「冷麺」と呼ばれていたりしますが、岩手の人々からするとこれは「冷麺ではない」ということになるのだとか。また、「韓国冷麺」と「盛岡冷麺」も実は異なるものなので、一概に「冷麺」で済ませられないのです。
盛岡冷麺の元祖「食道園」
おいしい冷麺が食べたい!元祖・盛岡冷麺てどんな味?!冷麺通にはもちろん、初めて盛岡冷麺を食べるという人にもおすすめなのが、盛岡市大通にある「食道園」という焼肉屋さんです。
画像引用:Shopcard me「食道園」より
こちらは盛岡冷麺発祥のお店として有名で、1954年創業の老舗です。店構えも歴史を感じさせる趣があり、人気店なため混み合うこともありますが、こちらの冷麺はやはり逸品なのだとか。「食道園」の冷麺は、創業者である在日朝鮮人1世の青木輝人氏が、自信が子供の頃に食べた冷麺を再現して作ったものです。
噛み切れないほどコシの強い麺や濃厚なスープ、付け合せのキムチのハーモニーが評判となり、今では盛岡を代表する料理にまでなったのです。一度食べたら忘れられなくなる盛岡の元祖冷麺の味、ぜひチェックしてみてください。
「食道園」は繁華街近くにあるためアクセスがよく、観光のついでにも立ち寄りやすい位置にあります。盛岡冷麺を語るには「食道園」なしには語れない!歴史あるその味を体験してみてはいかがでしょう?