株式会社 ふうせつ花
「株式会社ふうせつ花」は、従来の豆腐店の枠を超えたメニュー展開で人気を集めています。
八幡平市の282号線沿いにある本店は、豆腐店というよりも洋菓子店のような店構え。現在のスタイルに至った経緯、思いを、専務取締役の石田逸平さんに伺いました。

- 特集1
Q石田逸平専務にインタビューしました
【豆腐を日常品から嗜好品に変える】
「ふうせつ花」が誕生したのは1999年のことです。私の祖父の代から豆腐店を営んでいたのですが、1995年頃より卸先の減少が顕著になり、業態の変更について検討します。「この場所での豆腐の大量生産は厳しい。個性的な豆腐をつくり、直販で勝負する」。それが、社長である父と、一緒に働く母の出した結論でした。
その当時、青森県の横浜町に大行列のできる豆腐店がありました。一般的な豆腐商品だけではなく、卯の花入りのドーナツや豆乳入りのアイスなども販売。メニュー展開の面白さが人気の秘密でした。その店を視察し、方向性が決まります。従来の豆腐店の枠を超えた豆腐店、そして毎日食べる豆腐ではなくとも、一度食べたら強烈に印象に残るような美味しい豆腐づくりへの挑戦が始まります。
看板商品は「ざるおぼろ豆腐」と「生湯葉」。原料にとことんこだわり、たどり着いたのが国産在来品種の大豆です。通常の豆腐に比べ、甘みが驚くほど強いことから、お客さんに「砂糖が入っているのですか?」と聞かれることもあります。でもそれが大豆本来の甘みなのです。柱となる2品の他、豆乳入りのドーナツや豆乳入りのソフトクリームも販売しました。
従来の豆腐店のイメージと異なることをお伝えしたいという思いから、外観を洋風のデザインにしたのですが、「何のお店かわからない」という声も多く、最初は苦戦を強いられます。どのようにしたら知っていただけるのか。悩んでいるとき、風向きが変わったのは口コミの力でした。取引先のホテルや旅館が「ふうせつ花のざるおぼろ豆腐」のように会社名を付けて提供してくださったおかげで、名前が徐々に知られるようになりました。商品についての評価も高く、週刊文春の「冷奴においしい豆腐」ランキングで全国4位、食の月刊誌dancyuの油揚げランキングで2位を獲得しました。
今後は当社の豆腐をより知っていただくために、そして新しい食べ方をお伝えするために、飲食店もつくりたいと考えています。これからも枠にとらわれず、豆腐の可能性を広げていきたいと思います。
【プロフィール】
株式会社 ふうせつ花 専務取締役 石田逸平(いっぺい)
1987年生まれ。八幡平市出身。大学卒業後、盛岡市内のアパレル店に勤務。
1年後、飲食店へ転職。東日本大震災を機に家業で働くことを決意。
2013年、専務取締役に就任。
新たな試みとして、八幡平市特産の素材を使ったジェラート店の展開を検討中。
【特集1・ふうせつ花の美味しさの秘密】
国産在来品種の大豆を使用

全国から取り寄せた国産在来品種の大豆は現在5種。それぞれの大豆の持つ個性が楽しめます。
「秘伝大豆(緑)」岩手県産。枝豆を思わせる甘み。
「茶豆(新潟産)」新潟県産。香りのよさが際立つ。
「ナカセンナリ(黄豆)」長野県産。濃厚で後引く甘さ。
「黒豆」北海道産。上品な味わい。
「赤豆」山形県産。鮮やかなピンク色。春限定
手づくりにこだわる

作業を機械化し大量生産するのではなく、「人の手」を大切にしています。豆腐づくりには小さな地窯を使用。豆乳入りのワッフルをはじめスイーツもひとつひとつ調理しています。
【特集2・人気商品ランキング】
第1位 ざるおぼろとうふ 520円~
ざるに上げて水気が抜けることで、甘さが凝縮し、舌触りがなめらかに。

第2位 汲上げ湯葉(小)350円
豆の味わいが濃厚で、口に入れるととろけるような食感。

第3位 豆乳ドーナツ 430円
やさしい甘み。開店からのロングセラー

第4位 豆乳ワッフル 135円
外がカリカリで、中がふんわり。

第5位 豆乳プリン 250円
甘さ控えめで食べ飽きない。

【会社情報】
- 社名/株式会社 ふうせつ花
- ●代表取締役/石田秀悦
- ●所在地/八幡平市保戸236
- ●℡0195-72-8008
- ●設立/1999年
- ●社員数/9人